<訃報> ハーモニカ奏者 Charlie Leightonさん永眠
Tootsと並び最も古くからジャズを演奏してきた名ハーモニカプレイヤー・Charlie Leighton(チャーリーレイトン)さんが亡くなりました。享年88歳。
去年の世界一周の旅の最終目的地はNYのチャーリーさんの家でした。毎週火曜日の行われている「Charlie's Tuesday Session」ここへ潜入することが僕の旅のクライマックスだったのです。僕が行く数ヶ月前から体調は崩し気味だったようで、行ってベルを鳴らしても誰も出てこない日も多いから、もしかしたら入れないかもしれないけど、とのことでしたが、僕がNYへ訪れていた間に奇跡的に2週連続して入ることが出来たのです。
NYハーモニカシーンの一番ディープな部分と言って良いでしょう。顔なじみの人が連れて行く以外は絶対に入ることは出来ない場所。あのウィリアム・ギャリソンは30年近くもこのTuesday Sessionに通っていたとのこと。ウィリアムが一番影響を受けたプレイヤーはチャーリーなのです。彼からハーモニカの全てを学んだと言ってました。まさに育ての親ですね。でもあんな音はいまだに出せないんだよ…とも。
僕が訪れてから、ほどなくして養老院に入ったとの連絡を以前受けました。あ〜、あのセッションはもう無くなってしまったんだ…。 でも養老院でもたまにハーモニカ吹いてるらしいという話も聞いて、嬉しくなったものです。
いただいた2枚のCDは僕の宝物。Tootsとも違う、とっても甘く美しいサウンド。確かにこの音色は他に聴いたことが無い。夢見心地に揺らめく極上のビブラート。僕はビブラートフェチ(?)なので、トゥーツとスティービーのビブラートはある程度解明してますが、チャーリーのだけはどうやったら出るのかわかりません。
チャーリーさんが亡くなってしまい本当に悲しいです。またあの場所で一緒に吹きたかったな。でも同時に出会えた幸せをものすごく感じています。 Randy WeinsteinとWilliam Galison と出会えたのはチャーリーのおかげ。きっと僕がTuesday Sessionの最後の新規参入者だったのではないでしょうか。1つ屋根の下4人で楽しくハーモニカを吹いた日を一生忘れることは無いでしょう。バックのカラオケが違う曲になってるのに何度も「Satin Doll」を吹き出すチャーリーが忘れられません(笑)この曲を今後しばらくライブで演奏しようと思います。
ずっとソファーに横たわってるんだけど、ハーモニカを渡されると…
平然と吹き出すチャーリー(笑)
「小僧、ハーモニカはこうやって吹くんだぜ!」と言ってるような眼差し♪
Randy Weinsteinと
William Galisonと
おいらも一緒に
若かりし日のチャーリー(後ろの右側)
幸せな時間をありがとうチャーリー。次の世代に繋げます。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
甘いビブラート、聴いてみたかったです。
また、思い出話、聞かせて下さい。
追悼で、練習がんばります。
残念ですね。光栄さんは、チャーリーと会った数少ない日本人。これからもチャーリーのことを語り継いでいってくださいね。
kaeさん
追悼でSatin Doll今度練習しましょう!
Katsuyaさん
ほんとそうですよね。Tuesday Sessionは伝説になってしまったので、それ含めて語り継いでゆきたいと思います。
Charlie Leighton, Leo Diamond, Richard Hayman, Jerry Murad,
それにLarry Adler…昔の巨匠達はそれぞれにかけがえの無いオリジナルなToneを持っていたと思います。皆さんの仰る通り、本当に貴重な体験だったのではないでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=0YHCiC7IIg8
(左から2番目、弱冠18歳!のLeightonさん)
http://www.youtube.com/watch?v=tlq-wK9sR0g&fmt=18
(中央、当時としてはモダンなスタイルを披露する24歳のLeightonさん)
偉大なるCharlie Leighton…どうか安らかにお眠り下さい。