光栄君ハモニカ乱入劇場〜深町純編〜

昨日(3/28)、中目黒にあるFJ'sというお店にピアノの深町純さんのソロライブに遊びに行きました。ここは深町さんがオーナーとして経営しているお店。いくつかの出会いがあり、前回の光栄バンドのライブに深町さんの奥さんが来てくれて、深町さんとは是非お会いしてみたいので、今度お店に遊びに行きますと約束をしていたのです。店内入ってみると、雰囲気など一発で気に入りましたね。とても「音楽」を感じる空間だった。ここで僕もライブしたいな〜と思いました。

深町さんと言えば「深町純&ニューヨーク・オールスターズ」が有名ですよね〜!!
ランディーブレッカー(tp)、マイケルブレッカー(ts)、デビットサンボーン(as)、リチャードティー(key)、スティーブガッド(ds)etc…。とんでもない連中を引き連れてアルバムやライブを行っていた人です。

深町さんとは初対面。挨拶をした際「話は聞いていますよ、前回の君のライブ、彼女(奥さん)は楽しめたと言ってました」と。なんとものっけから試されてるような言い回し(笑)でもそういう人結構好き♪

☆今日ハーモニカ持ってる?
★もちろんです!
☆あとでちょっと吹いてみる?
★ハイ!是非!
☆今日のライブは全部即興なんだけど大丈夫?
★大丈夫です!

乱入決定である(笑)そしてこのやりとりだけが今回唯一のリハ(笑)こういうの好き♪

1部が始まる。全て即興で弾いていた。と言っても抽象的な音楽ではなく、基本的にはメロディアスで、途中途中で湯水のごとく溢れるイマジネーションで様々に展開してゆく感じで、まさにその場で「作曲&アレンジ+α」をしているといった印象。聴いてすぐに「あ〜この人とは、全く問題なく噛み合うだろうな」と感じました。1部終了時に僕を指差し「今日はハーモニカ奏者の若者が遊びに来てくれているので、後で吹いてもらおうと思います」と。おのずと客席からは拍手と共に期待の眼差し(笑)うん、今この場の全ての人から試されてるゾ(笑)こういうのワクワクしてしょうがない☆
僕の乱入哲学。それは「乱入するからには普通の拍手がくる」ようではダメなのです。大喝采でないと(笑)それでこそ乱入の意味があるってもん。
もちろんダメなプレイだと間違いなくしらける。ヘタなことしたらライブ自体を台無しにしかねません。でも何故か不安全く無し〜〜♪叩き上げですからおいら!(笑)

2部始まって1曲終わったらいきなり「田中君です」と紹介され、Fabulous(超合金スズキ君)と芋焼酎を持って(笑)ピアノの横へ。もちろん何の打ち合わせもなく、おもむろに弾き始めたピアノに合わせ、あとは感じるままに〜。深町即興マナーにしたがい、まずは歌うようなメロディー的なアプローチ、そしてどんどんアドリブ展開。時にメロウに、時にブルージーに、そしてピアノとのコールアンドレスポンス。深町さんのピアノプレイ、ものすごく吹きやすかった!!なんせメローでソウルフルなのだ!僕のスタイルと極めてフツ〜に合致。最初の1音からお互い同じ方向、景色を見ていたように思う。あ〜幸せな時間だ♪会場も盛り上がってる〜〜 イェイ!

終えてから深町さん「不思議だよねえ。何にも決めてないで、こうやって演奏できちゃうっていうのが」と。そして「彼はいずれここ(このお店)でやってくれると思います」と。
オーディション合格である(笑)。

後から聞いた話だと、たまに飛び入りもあるけど、気に入らないとすぐに演奏を止めちゃうらしい。良い悪いが非常にハッキリしていて人を褒めることもほとんどないとのこと。僕はそういう人好きだし、信頼出来る。もちろん尊敬出来る人という前提でね。沢山の褒め言葉なんかもらうよりも、次のことを考えてくれることの方がどれだけ建設的で有難いことか。「ここでライブをやってくれ」それが全てです。このお店はおよそ現在の日本のライブシステムからかけ離れた完全ミュージシャン優遇スタイル。だから毎日ライブを入れるつもりはないらしい。だってそんなん毎日してたら経営上ヤバイものね(笑)出演者は深町さんとの個人的なつながりの人のみ。今回みたいのは極めて稀なパターン。

ところで深町さん、非常にこだわりというか、哲学と信念を持っている方で何でもとことん突き詰める。ヘタに深い会話をし出すとヤケドするタイプです(笑)。オーラを感じました。その辺の若い人よりもよっぽどエネルギッシュです。色んなお話しもしましたが楽しい時間でした。今後も何かとお付き合いしてゆきたいものですし、また共演の機会があるといいな(きっとあるでしょう)。沢山のものを盗んでやろうと思ってます(笑)

深町さんのプレイについてももっとふれたいとこですが、僕がこのような方のプレイを語るのはおこがましいので、是非一度ライブに行ってみて下さい。エネルギーのある絵画を見た後の「あの感じ」とすごく近いものを感じましたよ☆

余談ですが、ライブ後いろんな方が声をかけてくれましたが、その中の一人(若い人でした)が、なんとクロマチックハーモニカを少しやっているらしく、僕の教本を持っていると!クロマチックは広まりつつあるのだ!!しかし奇遇だよね〜。

追伸

ライブに来ていた方(常連さん)のブログにこの日の事が書いてあったので、リンクします
ソウル・サーチン。ソウル好きな僕としては非常に興味のある題名だー!

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    1. ピンバック: mellowtone music.

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