鈴木君と田中君

先日、スズキ楽器に訪問したことを書きましたが、このメーカーの楽器のこれからの発展を期待して色々紹介してゆきたいと思います。まず、「スズキは熱いぞ!」とお伝えしたい!今これほどの情熱を持ってハーモニカ作りをしているところがあるのだろうか?という程。
 
 楽器フェアに行かれてスズキのブースを見た方は知っているかもしれませんが、現在制作中の製品として金属(真鍮)ボディーのクロマチックがあります。まだまだ試作段階で、製品化されるまでに今しばらく時間がかかると思われますが、ハッキリ言ってかなり良いです!!僕のサウンドコントロールの特徴として、耳元で吹いて心地良く聴こえるくらいの、小さくて息の音が混じる甘くメローな音から、耳元で吹いたら確実に「ひっぱたかれる」くらいの(笑)、それこそハーモニカがブチ壊れそうなくらいにシャウトしてるようなソウルフルな音までをコントロールして演奏するのですが、そのどちらもしっかり受け止めてくれる楽器でした!どうしてもこの辺が1本では表現しきれずに、現在は2種類のクロマチックを使い分けています。しかもそこからプラスαがありそうなポテンシャルを持っているのが一番の魅力。空気(息)に対してリードの振動効率が非常に良いのでバップ的な早いフレーズ楽勝♪通常そのようなリードのセッティングにしていると、大きな音を出してゆくと、詰まった感じになってある程度以上大きな音になってくれないことが多いのですが、コイツはどんどん大きな音にもなってくる♪

 これらは単にボディーを真鍮にしたから、という簡単なものではない。リード設計、リードプレート設計が非常に大きな要因になってますね。リードとリードプレートのくり抜き部分の微妙な関係でその楽器の基本的な完成度が決まります。スズキ社はこのくり抜きにもかなりのこだわりを持っている。特にベンドに対しては多大なる影響があるのです。スティービーワンダーのベンドってすごくかかりが良いと思いません?あれってよほど当たりのハーモニカじゃないと出ません!(もちろん吹き方が一番影響あるのですが)。通常この部分にすごくバラツキが出てしまうんです(あとマウスピースのバラツキもね)。だからこの精度が高いということはバラツキが少ないと言えるでしょう。ベンドのかかり良いですよ〜。さすがMADE IN JAPAN !! さらに小さな音から大きな音まで幅が広いのは絶妙なリードの設計(長さや重さ)からくるものでしょう。

 来週に現段階の物を送ってくれるそうです!さらに試奏を重ねて、よりよい楽器にするために気付いたことあればどんどんアドバイスしてゆくつもりです。書きたいことは山ほどありますが、今回はこの辺で。今後も色々書いてゆきますね。

 もし間に合えば、来週12/6の小畑和彦さんとのライブ(日暮里「Bar PORTO」)にはその楽器を使いたいと思ってます!興味のある方は是非!

    鈴木君と田中君” に対して2件のコメントがあります。

    1. やーこん より:

      昨夜のBar PORTOライブ、いろいろ教えていただき、ありがとうございました。ライブは初共演とのことでしたが、とてもいい雰囲気で楽しめました。それにしても、スズキの試作品の重さにビックリしました。音も粘りというかエネルギーがありますね。メロートーンとはこんなに違うんだ(これを持つと音色を変えるのかもしれませんが)と、感心しました。今後、スズキのハーモニカに注目ですね。また、ライブにおじゃまします。

    2. koei より:

      やーこんさん
      ライブ来ていただき有難うございました!楽しんでいただけたようで何よりです♪僕も楽しんで演奏しましたよ。初共演でしたが、また新たな素敵な出会いだったなと実感しました。音楽は出会いから全てが始まりますね。そしてそこに終わりは無いのです。
      やーこんさんとの出会いも始まったばかり!これからもよろしくです!

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