ハーモニカは平和の音色

これまでウガンダ、カンボジア、南アフリカにてハモニカサンタ活動を行なってきましたが、この活動をする上で常に悩みや疑問が自分の中にありました。「はたしてこれは意味のあることなのだろうか…?」と。しかし今回のスリランカでの活動で自分の中にあったモヤモヤが晴れました。これは意味のあることだ、と。それと同時にこれまでの認識の甘さを考えた部分もありました。

極度の貧困に苦しみ、今日を明日を生き抜くことに必死な人達に対しては、やはりまず先にやるべきことがある。それはしかるべき人達が、しかるべき方法で取組まなければいけないものであり、大変規模の大きな問題だ。そこに僕は足を踏み込むことは出来ない。そんな彼らには音楽よりもまず食べ物だ。そこでは音楽は残念ながら非力かもしれない。「ストリートチルドレンをストリートミュージシャンに」というのは、甘い認識の夢物語だったかもしれない。(最初の動機としは良かったと思いますが…)

しかし、住むところ、食べ物がある程度確保された人達が次に必要なものは、今を生きる喜びや楽しいと思える瞬間に触れることではないでしょうか。その先に「希望」や「幸福」が待っているかもしれない。そこでは音楽は本来の力を存分に発揮する。そここそがハモニカサンタの居場所だ。輝く未来をプレゼントすることは出来ないけど、ささやかながら夢中になれるひと時を一緒に過ごすことは出来る。ハーモニカという楽器で音楽を奏でる楽しさを伝えることは出来る。外国へ行くことが出来ない彼らに異文化に触れてもらうことは出来る。肌色も言葉も全く違う人間と心を通わせることで、世界はひとつだ、と感じてもらうことは出来る。ハモニカサンタに出来ることは沢山ありそうだ。

平穏が訪れた場所でハーモニカが響きわたる。ハーモニカは平和の音色だね。世界のいろんな場所でそんな光景が見れることを夢見る。

ハモニカサンタを始めて3年。ようやっとハモニカサンタの居場所が明確にわかってきたし、国際的な活動をすることの意味もわかってきた気がします(時間がかかるもんだね(笑))。これもひとえに今回寄付金をいただいた皆様のおかげでもあります。寄付金をいただいたことで、勝手な個人的活動ではなくなり、皆様と彼らを繋ぐことの役割になれたことが大きい。沢山のことを考えるきっかけになりました。心から感謝しております。本当に有難うございました。

    ハーモニカは平和の音色” に対して3件のコメントがあります。

    1. 柴崎 より:

      光栄さんの文章を読み改めてとても考えさせられました。僕自身は、十年間毎月五千円を恵まれない人に募金してきましたけど、内心、光栄さんのような実際に汗して菩薩の行動してる人にはかなわないと痛感してきました。僕は少額のお金を出してるだけ。サルトルと言う文学者がかつて、文学は飢えたる人に何ができるかと問題提起しました。光栄さんもまさに文学と音楽の違いはあれ同じく葛藤があったのですねえ。けど、光栄さんのようにハアモニカを通して地道に人間の心を豊かにすることはすごい意味あるし、価値があると思います。僕自身、光栄さんの八王子の南大沢のライブを聴き、生きる喜びに包まれましたから。
      何だか支離滅裂な文章になってしまいましたが、これからも 光栄さんの文化活動に賛同し微力ながら、応援させていただきます。

    2. bunji より:

      動機を持って走りながら考えた事が今回の一つの答えに行き当たったんでしょうね。本当に素晴らしい活動だと思います。今は自分のことでいっぱいですが、この活動のために本当に僅かになると思いますが、ご協力したいと思います。今回の写真の子供たちの笑顔もスゴく素敵でした。

    3. koei より:

      柴崎さん

      十年間毎月五千円とは凄いことです。深刻な貧困の人達を救う力になってるのは柴崎さんのような人達ですよ。僕はそのようなことはしてきていません。。。「世界の一員」としての参加の仕方は人それぞれで良いのでしょうね。応援有難うございます。

      bunjiさん

      貧困な国とか地域というのは世界的な問題なわけですからね。そんな場所に乗り込んでパフォーマンスをすることの意味、答えをようやく自分の中で見つけられましたね。ハーモニカプレイヤーとして、そして日本人として、やっと世界の一員になれたような気がします。

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